模擬授業で合格する秘訣を教えます。指導案シート付

模擬授業で合格する秘訣！

「模擬授業の仕方がわからない・・・」　

「これで良いのかあってるかわからないな・・・」

そんな悩んでいる方のために模擬授業のノウハウを教えます！

下記を読んで模擬授業に向けて準備をしましょう。

「模擬授業」実施上の留意事項について

＜千葉県の模擬授業の現状＞

＜授業の構成＞

• 提示された教科領域の内容のうち、なるべく今次改訂で注目される課題に挑戦する。
• ６分間であることを前提にして考える。
• 導入段階の展開とする。
• 開始後１分以内に、本時の学習課題（めあて）をなるべく書くこと。

＜対話を意識した授業＞

・子供たちの「主体的・対話的で深い学び」が求められています。

＜声量＞

・おおきな声で、元気よく、明るく（演技に徹する）

＜話のスピード＞

・子どもたちに語りかけるようにゆっくりと。

＜発言内容（言葉づかい）＞

・実際の授業ではないので、丁寧に徹する。

＜視線＞

・児童役の受検者すべてに視線を送り、机間巡視をしながらも一人一人に語りかけるようにする。

＜板書＞

＜気配り＞

　・すべての児童役に対して気配りをする。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

＜導入期＞

＜模擬授業中＞

話し方

• ハキハキ、分かりやすく、笑顔で。
• 声に強弱、抑揚をつける。
• 早口は禁物。すこしゆっくりなぐらいで話す。
• 言葉遣いは丁寧に。
• リアクションは大きくする。

姿勢・動作

• 視線を意識する。児童役全員に視線を送る。
• 固定位置にいるよりも、動いた方がいい。
• 動きすぎは落ち着きがないと思われる。
• しゃべりながら板書はしない。
• 指でささない。手のひらを上向きにして指名する。

授業運営

• 授業内容は先生が話すよりも、児童生徒役に発言させる。
• グループ学習の場面を設定したりして、子どもの活動量を増やす。
• 発問のあとに、作業指示を与える。
   　例）○○だと思いますか？わかった人は手をあげてください。
• 必ず褒める場面をつくる

板書

• 板書する時、子どもたちは、今書き写すべきなのか、明確に指示する。
• 楷書で早く書けるようにし、誤字脱字だけでなく筆順にも気を付ける。
• 略字は書かない。
• 板書するときは子どもたちが書き写しやすいような配置。

＜板書について＞

• 板書する時にも、子どもたちの方にも視線を配る。
• 重要な箇所を強調するため、黄色や赤色のチョークも使う。
  • 黄色は重要な言葉を書くときに使用し、赤色は線を引いたり囲んだりするときに使用する。
  • （緑の黒板なので、赤線を引くときは口頭で線を引く旨話す。）
• 「本時のねらい」「本時の学習課題」を板書するのが好まれる。
• 指示したことは確認する。
  • 例：「鉛筆を置きましょう」と言ったら、全員置いているかを確認する。
• 話や板書、指名などをしていない時の、自然な姿勢をどうするか決めておく。
• 制限時間の終了の合図があったら、話している途中でも止め、「これで終わらせていただきます。ありがとうございました」と模擬授業を終えるようにする。

＜その他＞

• 授業意図を説明できるようにしておく。
• 自分の書いた黒板の字は、忘れずに消してから自席に戻る。
• お昼の時に一緒に模擬授業を受けるであろう受験生と仲良くなっておく。
• 全員落ちるチーム、全員受かるチームがある。協力しあって合格を目指す。

＜模擬授業のための準備＞

（1）模擬授業指導案シートを充実させて準備する。

小学校であれば、各学年すべての教科の模擬授業分を作成しておく。

（2）授業の押さえるべき流れを明確にする。

「導入」、「めあて（授業目標）」の板書のタイミング」、「子どもたちを熱中させる発問」、「盛り上げる場所」、「子どもたちの発見や納得場面」など模擬授業での主要ポイントを明確にします。

（３）模擬授業ノートを作る。

・インターネットや書籍などから情報を集め、ノートに集約する。

・授業を試行錯誤するなかで、振り返りやアイデアを書き込む。

・授業のポイントやフレーズなど、授業に関することはどんどん書き込む。

 （４）模擬授業の練習を１００回する。

模擬授業は演技です。演技には、特訓が必要です。

表情、立ち方、タイムマネジメント、授業構成、声の出し方、指名の仕方、板書など実際に行うことで発見があります。

練習は闇雲にするのではなく、「表情に気を付けよう」、「視線に気を付けよう」など、めあてをもって行いましょう。

（５）勉強会に参加する。

本番に近い緊張感で授業ができたり、見ることで学べたり、仲間ができたりします。

一人でやると説教をしているようになったり、語りが長くなったりする傾向にあります。

周りから指摘されたり、他の人の授業を見て客観視することで、授業力が磨かれます。

（６）仲間を誘って、個室でトレーニング

「模擬授業の練習は教壇にたってからもすぐに役立つ内容で、人の授業を見みるのも勉強になるよ」と言い友人を誘います。できれば個室を手配しましょう。

学校や、予備校の空き教室だけでなく、誰かの家や、貸し会議室、公共のフリースペース、飲食店の個室、カラオケボックスなどをしようするのも手です。

（７）口癖、仕草の癖を見つけて直す

第三者に見てもらったり、動画で撮ったりすると、自分では気付けなかったクセを発見できます。

「えー」や「はい、では」などの口グセや手持ち無沙汰に指先をいじったり、貧乏揺すりしたりする仕草のクセもあります。

（８）ネタを仕込む

知っていそうで知らないものを模擬授業の中に入れます。

練習用指導案シート

模擬授業用の指導案シートを作りました。

見本を参考に作成してみてください。

模擬授業指導案シート

模擬授業指導案シート見本

模擬授業の流れを作成してくれるAI用のプロンプトを作成しました。

下記のプロンプトをChatGPTにコピペして始めると「学年、教科、単元」を入れるだけで６分間の模擬授業の流れを作ってくれます。

ChatGPT向けプロンプト

作成例

📘6分間模擬授業 指導案

教科・学年
算数・小学4年生

単元名・題材名
わり算（1けたでわるわり算の理解）

本時のねらい（1文）
1けたの数でわるわり算の意味を、具体的な場面を通して理解する。

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【導入】

👨‍🏫教師の第一声（教室に入ってすぐ）
「みんな、ピザって好き？今日はピザを使って、楽しい問題を考えるよ！」

🍕児童の興味をひく問いかけ
「6枚のピザがあります。これを3人で、同じ数ずつ分けるにはどうすればいいかな？」

（ピザの絵カードを提示しながら黒板にスケッチ）

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【学習課題の提示】

🧑‍🏫教師の発話
「今日はこんな問題を考えます。」

📌板書例：
『6枚のピザを3人で分けると、1人分は何枚になりますか？』

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【展開】

💬発問

「1人分は何枚になると思う？」

👧👦児童の想定反応

「2枚！」
「たし算かな？」
「ひき算じゃない？」

🧑‍🏫教師の返し

「そうだね！6枚を3人で“同じ数ずつ”分けるには、**『わり算』**を使うと考えやすいよ。」

→ 黒板に式を板書：「6 ÷ 3 ＝ 2」
「これで、1人分は2枚とわかるね！」

🌟ミニ活動（1分）

「じゃあ、今度は12個のキャンディを4人で分けるとどうなると思う？」
児童に挙手で答えさせる or その場で口頭で答える

→ 板書：「12 ÷ 4 ＝ 3」
「そう、1人分は3個だね！」

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【まとめ】

🧑‍🏫教師のまとめ発言
「わり算を使うと、“同じ数ずつ分ける”ときにとっても便利なんだね。」

💭気づきの確認
「今日わかったことを1つ、心の中で言ってみてください。」

👥児童反応例：「わり算で分けられる！」「÷の使い方がわかった！」

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【板書計画】

• 6枚のピザのイラスト（簡単な絵で）
• 学習課題：「6枚のピザを3人で分けると、1人分は何枚になりますか？」
• 式：「6 ÷ 3 ＝ 2」
• 活動式：「12 ÷ 4 ＝ 3」

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【時間配分】

時間	内容
1分	ピザの導入と問いかけ
1分	学習課題の提示と板書
2分	わり算の意味・式へのつなぎ
1分	追加の口頭活動（12÷4）
1分	まとめ・気づきの確認

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【模擬授業で評価されるポイント】

• 発問が児童の思考を引き出しているか：
  　→ ピザの場面を提示し「どう分ける？」と考えさせている。
• 限られた時間でもねらいに迫れているか：
  　→ 導入→課題→活動→まとめが6分に収まり、わり算の基本が理解できる流れ。
• 板書や声かけに無駄がなく明確か：
  　→ 板書内容は最小限で視覚的にサポート。声かけも問いかけ中心。
• 教師の表情・テンポ・リアクション：
  　→ ピザの話題で笑顔＆テンポよく授業を進行。

このように模擬授業の流れを作成してくれます。流れのイメージがしやすくなると思います。

まとめ

模擬授業の流れや豆知識などを紹介しました。

仲間同士で模擬授業の練習をすることで自分のクセや苦手部分がわかり、修正することができるでしょう。

目線の配り方や板書は一人でも練習ができるはずです。本番に全てが発揮できるように練習を繰り返しましょう。